2022年6月5日日曜日

自然のままで~

皆様、こんにちは❣

倉敷はだんだん暑くなってきています。ところが、今日は暑くもなく、寒くもなく珍しくて爽やかな緑の溢れる朝が訪れていて、相当快適な気持ちでした。

忙しかったけど、日曜日の昼食はこんな感じで作れました。

京都壬生寺で行われる【房仙会移動展】まで後一週間です。房仙先生と光孝先生はじめ皆様にまたお会いできるその望ましい日を心豊かに首を長くして待っています。房仙会のこの一点の曇りもない旅に私にもお力添えができてとても嬉しいです。

さて、6月のオンラインレッスンも1日から始まりました。今月も3回先生のご指導を受けさせていただいき、お清書を出したいと思っています。課題は顔真卿(がんしんけい - 景龍3年〈709年〉 - 貞元元年8月3日〈785年8月23日〉によって書かれた麻姑仙壇記(まこせんだんき)からの【南城】という字でした。読み方は【なんじょう】です。4月から顔真卿の字を学んでいますが、お手本通りに字を書けないのはどうすれば良いかまだまだ調べている私です。もっと男性っぽく書かないといけない、人格を変えないといけないというところもあり、自然のままでは書けない字です。衝撃なのは、あんなに自然の法則から離れた顔真卿の字も同じ基礎基本であることです。

行成の字ほどは好きじゃないのですが、この字をみていると本当に顔真卿は人生に挑戦した人だなと思いました。政治家でもありながら、自然に流れていく線ではなくて、自分流に生み出した字を記されているのもすごいなと感動しています。

顔真卿の字では横棒はほとんどお団子を作って書く形で、逆筆で入って書く線もたくさんありました。そして、もう一つ物凄く気になったところは、同じ字でも始筆がさまざまな方法で書くことでした。本当に顔真卿の字を臨書する際に「書く」よりは「作る」、「流れていく」よりは「流す」ところが多いんじゃないかなぁ〜と思いながら書いています。先生が何度もお稽古でおっしゃった、顔真卿のその字を書いた気持ちはどんな気持ちかなかなかわからず、臨書しています。

ところで、顔真卿の書について調べてみたら、楷書だけではなく行書の作品も記されているそうです。その中でも、【争座位帖(そうざいじょう『争座位文稿』とも)】と【祭姪文稿(さいてつぶんこう)】という古典が有名だそうです。

争座位文稿

祭姪文稿

今までも行成の行書を学んできまして、顔真卿の行書はどんな字になっているのかを調べるのにとても感心を持っていました。早速、争座位帖と祭姪文稿の字をみた時、細太のめり張りがすごく伝わってきました。
私はまだおおぎしとくうかいを学んだことがありませんが、その書家の字はより自然っぽくてとてもすっきりした心で書いているのではないかと思っています。

顔真卿の字を学んで、もっと自分と戦いあいたくなりましたが、どうしても自然のままで生きていきたい私です。顔真卿の字が好きじゃない、書きたくないではなく、ああいう書き方があればこういう書き方もあると理解して一生懸命頑張っていきたいと思っています。

今回も最後までお読みいただき誠にありがとうございます。

作者:ラヴィンドゥ
編集者:町田樽

2 件のコメント:

  1. ラヴィンドゥさん、編集者:町田樽タルーありがとう!!凄い内容で顔真卿面白いと思いました、??ばっかりで。素敵な投稿ありがとうございます!

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  2. ラヴィンドゥ、君は偉い。
    こうしてできた壁に向き合い、悩みながら成長するプロセスは
    人生経験豊かに年を取った時も必ず役に立つのです。
    それにしても良く調べましたね。
    こうして調べたものをブログに書くことで、自分の脳に整理整頓されていくのです。
    読んで
    「そうなんだ」と得した気分になる人より、自分で調べて書く事ができたラヴィンドゥは確実に深く書を学んでいます。
    この書き方が房仙会にとてもよい効果をもたらすことでしょう。
    ありがとう。ラヴィンドゥ。
    また今回は直ぐに会えますね。京都で会いましょう。

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夏は人生初

三島のことです。 僕は24日三島に行きました。今月は級が上がっていないので、もし来月もそのままだったら、昇段試験を受験できなくなります。先生のご指導をしっかりもう一度お聞きし、清書を出したかったです。 顔真卿が嫌い、好きじゃないと考えたのが間違いでした。今更気づいたのです。何でも...