2022年2月7日月曜日

人生が好転する書道〜!

 皆様こんにちは


スリランカは雨期がだんだん終わり、爽やかな陽気になりました。地元は今朝曇っていましたが、気温は25度で暖かい天気でした。

右側の建物は仏歯を収められている仏歯寺です。

夕方はとても美しい風景でした~

全国放送後、一週間が経った2月3日に如月の書道お稽古が始まりました。

去年、12月下旬の頃からずっと取材の撮影などが行われていて、房仙先生はじめNHKの前田うたり様、同室のタルくんなどうの多くの方々にお世話になりました。NHKにも静岡新聞にも取り上げていただいた際、皆様に寛大なサポートをいただき、誠にありがとうございました。先生達と先輩の皆様にどれほど愛されているかを心から感じられた日々でありました。






房仙先生と光孝先生の房仙会が世界へ羽ばたく旅にお力添えができ私も幸せです。全国放送の後、夜12時も過ぎた頃、先生にお電話いただき、たくさんたくさん話しました。電話の最後に先生に言われたことが今も心の中に響いています。それは、『ラヴィンドゥ、困難は道ですよ!』という言葉です。自分に厳しい私はいつも落ち込んだりする癖があって、そんな時、先生のその言葉にものすごく助けてもらっています。

困難を乗り越えていくのが人生です。



さて、今月は課題もより面白くて難しくて、熱いお稽古でした。

白詩氏巻の

「星河隠映初生日

楼閣蔥籠半出烟

此處相逢傾一酌

始知地上有神仙」という原文からの「知地上有神仙」が今月の課題でした。



読み方は;

「星河(せいが=天の川) 隠映して初めて日を生ず、 楼閣葱籠(そうろう)半ば煙より出でたり。此の處に相逢(あいあ)うて一酌を傾く、

始めて知んぬ地上に神仙有らんことを。 」で、



意味は

「星河が隠れて朝日が昇るころ、友人が酒を携えて現れた。

盃を交わして初めて、この世にも神仙があることを知る。」です。

今月、最初の日は見学するつもりで参加させて頂きましたが、書いてしまいました。既に満席になっていましたが、先生に挨拶に来てくださいと言っていただきましたので、見学しようと思っていました。しかし、順番が来たら「ラヴィンドゥ!」とお声かけていただいたので、慌てて書き出しました。真剣に聞いていても、動画を撮っていても書く時は運筆の細かいところを記憶できなかったんだな〜と感じました。書く気持ちで聞いていなかったので書くときの注意点も逃してしまったかと思います。

それで授業を聞く理由・目的つまり見る目によって理解できることも全く違うという事が、当日のお稽古でわかりました。今まで2回見学しましたが、以前見学しましたのは、昇段試験のために行われたお稽古でした。つまり、普通のお稽古を見学したのは初めてでありました。だからこそ新しい事をいっぱい学ぶ事ができました。

今月の課題で一番印象に残りましたのは「神」です。お手本を見て、神の字の最後にある丸い線が何だろうと思っていました。先生が説明してくださいましたが、面白すぎて書道辞典でも調べて見ました。ほとんどの字にその点が入っているのを見つけました。そして、神という字に旧字も一杯ある事を知りました。

書道と共に日本語も!

行成の字に一番似ているのは「懐素 千金帖」の神だと感じたんですが、

皆さんはいかが思いますでしょうか。

そして、もう一つは「上」と「有」の関係です。初めて見た時は、有の一角目の起筆は四角の形で、逆筆かなと思っていましたが、本文を見たら「上」と「有」が繋がっているのを見つけました。


お手本を見たら、右側の3文字が太くて柔らかくてとても目立っていましが、左側の3文字はとても細い感じでした。光孝先生にも言われた通りに、今回はただ臨書するではなくて、太さのバランスにも気をつけながら、書くということでしょう。細太の大切さ、記憶力の大切さ、運筆の魅力この全てをこもったお手本だと私は思います。つまり書道の基本がすごく表れるお手本だと言う事ですね!

私はどうしても書けない時、すぐやめる癖があって、お清書を書くときにすごく時間が経ってしまいます。書く時の気持ちを大事にしすぎると言うか、各字の楷書、書き順、行成の本文。。。この全てを調べないと全然書けません。

2月の課題は本当に大きなチャレンジです!

文化って本当に素晴らしい事ですね。私は書道を通して、日本人の優しさ、ありがたさ、謙遜を感じています。いや!もう日本人、スリランカ人と変わりがないので、人間の優しさ、ありがたさ、謙遜を感じています。

それよりも、「姿勢を大事にしている」と言うことも両国の文化で見られる共通なことだとわかりました。例えば、日本の茶道で言うと、茶碗だって洗ってあるのに、でもそれをもう一回洗ってお茶を立てるでしょう。書道で言うと、ちゃんと筆を持ち、体を動かしながら丁寧に書く。それを見て相手はこんなにも大切に扱ってくれるんだな〜とありがたく思うでしょう。

芸術も文化と全く同じ物とは思わないでしょうか。盛り込むんではなくて、剥って剥ってこれ以上剥れないと言うところに百花を見るのは芸術の楽しみ方だと思います。書道もダンスも、理科も「省略の美」を元とした科目ではないでしょうか。

今回も長文になりましたが、言い尽くせないほどのことを私は勉強しています。

それは、房仙先生のような素晴らしい先生方にお会いできたお陰です。

ありがとうございます。


追伸:

本年の房仙会書展に出品できませんでした。今年の春に日本に行けたら是非見に行きたいと思います~

今年の第22回房仙会書展は4月29日(金)から5月1日(日)まで開催されます!

場所は『東京銀座 鳩居堂画廊』です。年に一度の房仙会社中展です!

多くの方々にお越しいただき、ご覧いただければ幸いです。


夏は人生初

三島のことです。 僕は24日三島に行きました。今月は級が上がっていないので、もし来月もそのままだったら、昇段試験を受験できなくなります。先生のご指導をしっかりもう一度お聞きし、清書を出したかったです。 顔真卿が嫌い、好きじゃないと考えたのが間違いでした。今更気づいたのです。何でも...