2022年6月23日木曜日

つながり~

皆様こんにちは

紫陽花が咲き誇る6月も後7日間で終わるこの時期になりました。倉敷は蒸し暑くなりましたが、周りの眩しい緑の世界から涼しげな風が吹き続けています。時間は早いものです。私も毎日時間と争いながら、まだはっきり見えない夢のために備えつついます。

いよいよ来月の3日、3年受験を待っていた日本語能力試験日です。コロナ禍でスリランカでは試験が3年間行われてていなかったのですが、やっと来日もできましたし、今度こそ合格したいです。

さて、今回のブログでこの度、京都壬生寺での私の経験を述べていきたいと思います。

小さい頃日本へ行きたいなと思って、調べてみたら「花の都〜古都京都」という街が出てきました。日本文化が最も残されている京都の美しさを海の向こうにいながら画面で見て感動していました。いつかぜひ行ってみる。いや、京都で住む!と夢を見ていました。

房仙会は夢を叶えるところです。

「いのち」の「い」は「生きる」、「の」は「望む」、「ち」は「親に借りている血」と教えてくださっただけではなく、生徒を望ませてくれるところです。そんな房仙会のお陰で、京都へ行く夢がやっと叶えられました。それだけではなく、京都壬生寺で先生と共に揮毫も行うことになりました。僕は心の中を外に見せるのが苦手な人ですが、この嬉しさを皆様に伝えずにいられません。

611日朝早く倉敷から出発して京都につきました。

久しぶりに秋沢さんにもおあいできました!












午後、先生と先輩達と一緒に京風の「おでん」をいただきました。初体験です!暖かいおでんだけではなく、冷たいおでんも!初めて味わいました。その時改めて感じたことがありました。日本食って、そのものの美味しさを楽しむ食文化なのです。ただ出汁を入れて煮るだけで自然が体をつながる。スリランカにめったにない文化なのですが、私は大好きです。





皆様のこの笑顔が、決して忘れられないです。













いよいよ612日、第二回房仙会書展壬生寺移動展の日がやってきました。



朝、目が覚めた瞬間からドキドキする。自分が住みたい国住みたい街で、愛されている人に囲まれて書く字はどんな字になるかすごく楽しみですが、緊張もどんどん上がっていました。

命、文化と未来〜ずっと頭の中でいろんな形で書いてみながら、待っていました。

先生に壬生寺で文化と書くことを決られたとき私は本当に驚きました。。小さい頃から文化が大好きな私は2016年ある日本語弁論大会で「私にとって一番大切なこと」というテーマでスピーチをしました。何について話したかというと「文化」についてです!自分が一番大切だと思っていた「文化」!先生に揮毫することに決められたとき私はびっくりしました。その際先生に「ラヴィンドゥ、それは予知能力というんです」とおっしゃいました!

書を通して心がつながる。それが房仙会です。

彩華さんと先生三人で書く字を決めていましたが、どんな紙でどんな筆で書くのかは12日壬生寺に行くまで彩華さんも私も知りませんでした。二人でどう書けば「命」の字を完璧に書けるのか相談していました。



一度も揮毫したことのない私にはただ目の前にあるこの字を頭に刻んでおくしか、ほかの方法がありませんでした。刻んでくれたのは彩華さんです。


先生に揮毫に使う筆を見せていただきました。一度持ってみましたが、まったく姿勢が悪かったので、先生が手を取ってくださいました。







筆~













ただ「ふで」とは読んでいるのですが、

つながりになれば、つながりになる~

懸け橋になれば、懸け橋になる~

命になれば、命になるのです。

筆はそんな力のある物です~



書くときは、頭が真っ白でした。「真っすぐ長く~いうこと聞かない筆に負けてはいけない」ということだけ頭に残っていました。




命は流れる川である。誰でも自分の命が好きです。みんなが幸せで生きていける世界が、戦争や争いで消えていくそうになっている今日、世界平和を祈りながら          
   三人でこの字を生み出しました。

翌日からまた花が咲き誇るように新聞社様が次々に記載してくださいました。







 




























「命」の字が壬生寺の阿弥陀堂でこのように展示されています。






皆様もぜひご覧になり、この世界をもっと素晴らしい世界にするために自分なりにできる小さなことを考えていただければ幸いです。

 




今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。


2022年6月5日日曜日

自然のままで~

皆様、こんにちは❣

倉敷はだんだん暑くなってきています。ところが、今日は暑くもなく、寒くもなく珍しくて爽やかな緑の溢れる朝が訪れていて、相当快適な気持ちでした。

忙しかったけど、日曜日の昼食はこんな感じで作れました。

京都壬生寺で行われる【房仙会移動展】まで後一週間です。房仙先生と光孝先生はじめ皆様にまたお会いできるその望ましい日を心豊かに首を長くして待っています。房仙会のこの一点の曇りもない旅に私にもお力添えができてとても嬉しいです。

さて、6月のオンラインレッスンも1日から始まりました。今月も3回先生のご指導を受けさせていただいき、お清書を出したいと思っています。課題は顔真卿(がんしんけい - 景龍3年〈709年〉 - 貞元元年8月3日〈785年8月23日〉によって書かれた麻姑仙壇記(まこせんだんき)からの【南城】という字でした。読み方は【なんじょう】です。4月から顔真卿の字を学んでいますが、お手本通りに字を書けないのはどうすれば良いかまだまだ調べている私です。もっと男性っぽく書かないといけない、人格を変えないといけないというところもあり、自然のままでは書けない字です。衝撃なのは、あんなに自然の法則から離れた顔真卿の字も同じ基礎基本であることです。

行成の字ほどは好きじゃないのですが、この字をみていると本当に顔真卿は人生に挑戦した人だなと思いました。政治家でもありながら、自然に流れていく線ではなくて、自分流に生み出した字を記されているのもすごいなと感動しています。

顔真卿の字では横棒はほとんどお団子を作って書く形で、逆筆で入って書く線もたくさんありました。そして、もう一つ物凄く気になったところは、同じ字でも始筆がさまざまな方法で書くことでした。本当に顔真卿の字を臨書する際に「書く」よりは「作る」、「流れていく」よりは「流す」ところが多いんじゃないかなぁ〜と思いながら書いています。先生が何度もお稽古でおっしゃった、顔真卿のその字を書いた気持ちはどんな気持ちかなかなかわからず、臨書しています。

ところで、顔真卿の書について調べてみたら、楷書だけではなく行書の作品も記されているそうです。その中でも、【争座位帖(そうざいじょう『争座位文稿』とも)】と【祭姪文稿(さいてつぶんこう)】という古典が有名だそうです。

争座位文稿

祭姪文稿

今までも行成の行書を学んできまして、顔真卿の行書はどんな字になっているのかを調べるのにとても感心を持っていました。早速、争座位帖と祭姪文稿の字をみた時、細太のめり張りがすごく伝わってきました。
私はまだおおぎしとくうかいを学んだことがありませんが、その書家の字はより自然っぽくてとてもすっきりした心で書いているのではないかと思っています。

顔真卿の字を学んで、もっと自分と戦いあいたくなりましたが、どうしても自然のままで生きていきたい私です。顔真卿の字が好きじゃない、書きたくないではなく、ああいう書き方があればこういう書き方もあると理解して一生懸命頑張っていきたいと思っています。

今回も最後までお読みいただき誠にありがとうございます。

作者:ラヴィンドゥ
編集者:町田樽

夏は人生初

三島のことです。 僕は24日三島に行きました。今月は級が上がっていないので、もし来月もそのままだったら、昇段試験を受験できなくなります。先生のご指導をしっかりもう一度お聞きし、清書を出したかったです。 顔真卿が嫌い、好きじゃないと考えたのが間違いでした。今更気づいたのです。何でも...